勝手にレビュー12 : B'zの8thアルバム『LOOSE』
今作は前作のジャジーな面影を残しつつ、『IN THE LIFE』ぶりの売れ線ポップで派手なメロディへと回帰したアルバムです。その反動もあってか、売上はB’z史上一位のトリプルミリオン。J-POPの黄金期とともに乗りに乗りまくっていた時代の作品です。
今作は前作のジャジーな面影を残しつつ、『IN THE LIFE』ぶりの売れ線ポップで派手なメロディへと回帰したアルバムです。その反動もあってか、売上はB’z史上一位のトリプルミリオン。J-POPの黄金期とともに乗りに乗りまくっていた時代の作品です。
今作はB’z史上初の、そして2017年現在唯一の2枚組オリジナルアルバムです。収録曲は20曲と、当然のことながら歴代最多という力の入れよう。しかし、B’zマニアからは「暗黒時代」と揶揄されることの多いアルバムです。
これからの寒い季節にぴったりなミニアルバムです。今作はアルバム全体を通してストーリー性を持ったつくりになっており、曲順=ストーリーの時系列順という具合になっています。松本のギターも稲葉の歌声もやたらとしっとりして、ムーディな雰囲気作りに成功しています。
数字と英語に苦しまされる日々。ああ、中学生時代にまで戻って理系としての道を歩みたい…。小学生までは国語や社会より、算数と理科のほうが得意だったというのに。
今作からバックの演奏がより豪華絢爛になります。また、稲葉の歌詞が以前までの「子供が背伸びしたかのような作られた大人っぽさ」ではなく「本物の大人の喜怒哀楽」を帯びてきます。
前回の記事にも書いた通り、B’zは今作から従来のデジタルサウンド路線を抜け出し、イケイケロッケンロールな方角へと舵を切っていくことになります。