勝手にレビュー16:七緒香の1stアルバム『七音』
「七緒香ってだれよ?」ってな話ですが、1997年〜2000年まで活動していた女性シンガーで、実はデビューから約1年間、松本孝弘がプロデュースしており、B’zと関連性の深いアーティストの一人なのです。
「七緒香ってだれよ?」ってな話ですが、1997年〜2000年まで活動していた女性シンガーで、実はデビューから約1年間、松本孝弘がプロデュースしており、B’zと関連性の深いアーティストの一人なのです。
90年代の音楽を聴いていると90年代に生み出された商品を連想してしまいます。そこで改めて思ったのですが、プレステ1には神ゲーが多いですね。 サガフロンティア、聖剣伝説LOM、クロノ・クロス……って、スクウェア作品ばかりになってしまった。
B’zの時にもちょくちょく見え隠れしていた稲葉の本性が一気に噴火する問題作、稲葉ソロの初代オリジナルアルバムです。作詞・作曲、全部イナバ。それゆえB’zや後の稲葉ソロのような洗練さはなく荒い部分が目立ちますが、逆にそれが良い味を出しており、歌詞も一番暗いので、今作が稲葉ソロの最高傑作であると主張するB’zマニアは多いです(次 点で4thの『Hadou』が挙げられやすいかな?僕は4thのほうが好きです)。
台風が去り、選挙が終わり、日本が落ち着き始めた頃合いですかね。ここ最近は友人とも会わず、かといってドライブにも行かずプライベートは部屋に引きこもってばかりなので、いよいよといった感じです。
今作は前作のジャジーな面影を残しつつ、『IN THE LIFE』ぶりの売れ線ポップで派手なメロディへと回帰したアルバムです。その反動もあってか、売上はB’z史上一位のトリプルミリオン。J-POPの黄金期とともに乗りに乗りまくっていた時代の作品です。
今作はB’z史上初の、そして2017年現在唯一の2枚組オリジナルアルバムです。収録曲は20曲と、当然のことながら歴代最多という力の入れよう。しかし、B’zマニアからは「暗黒時代」と揶揄されることの多いアルバムです。
これからの寒い季節にぴったりなミニアルバムです。今作はアルバム全体を通してストーリー性を持ったつくりになっており、曲順=ストーリーの時系列順という具合になっています。松本のギターも稲葉の歌声もやたらとしっとりして、ムーディな雰囲気作りに成功しています。