『よいこの君主論』読んだ

2025-01-19

10年以上積読してようやく読了。なお、政治学徒だったくせに原典は未読。おれって一体。

タイトルからおおかた想像はつくだろうが、とある小学校のクラス内での覇権争いをマキャベリ『君主論』になぞらえて展開していく。幕間に、これまた悪辣な別の小学生とフクロウ先生による感想・解説コーナーを挟む。

雑な感想

どいつもこいつも凶悪なツラしてやがる。こんな小学生は嫌だ。
君主論の要点をクスッと笑いながら手軽に学べる。
登場人物が多すぎる、名前がひらがな表記、セリフは少なく大半が地の文でキャラが掴みづらいことなどが重なり、読み終えても名前と登場人物が一致しない。
狡猾な頭脳、運動神経抜群、容姿端麗、実家が大金持ち、忠誠心の高い異性の幼馴染（下僕）と、なんでも揃っている作中最大のライバルであるりょうこちゃんが、終盤だけ上手いこと間抜けになったのは納得いかない。
- もうちょっと主人公が苦しむよう頑張ってほしかったが、テンポとか考えたら仕方ないのかも。