『帳簿の世界史』読んだ

出版社ページ: https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902463

読んだ理由

  • 家計簿つけ始めて複式簿記に興味が湧いてきた。
  • おれの勤務先は上場してるわけでもないのに週に一回、律儀に財務状況を社員に公開している。が、肝心の読み方がまったくわからん。

雑な感想

  • 企業勤め・政府勤め・自営業・ニートに関係なく何らかの経済活動をしてる限り、複式簿記が自分もしくは自組織の財務状況の把握に必須の技術ということはよくわかった。
    • 簿記の存在は知ってたがここまで重要なものだとは。欧米の学校では会計を教えてたそうな。今どうなっとるかは知らんけど。
    • 日本だと商業高校くらい?あとは経済・経営学部か?普通の中学・高校あたりでもカリキュラムにちょろっと入れたらいいのに。いや、そんな余裕ないか。
    • 国数英理社の基本を抑えとけばあとは応用でどうにかなるやろ、みたいなノリかも。そういえば最近「情報」が必須になったんやっけ。
  • 新たなシステムを導入しようとしたら、既得権益を脅かされると考える勢力から激しい抵抗を喰らうというのも古今東西問わず。
    • まあ気持ちはわからんでもない。ちらっと複式簿記について調べてみたが、仕分けの転記には一貫したルールが無いように見える。
    • そら難しいわと思うと同時に、こういうのこそIT化進むよなとも感じる。Salesforce、freee、弥生などなど。
    • あ、でもテクノロジーの進歩によって会計はより複雑化したって本書に記載してたな。産業革命、グローバリズム、IT革命は会計分野にも否応なく影響してる。
  • 日本にも複式簿記っぽいものはあった。ただ、別の本によると一子相伝の技術となっていて全国的に共有されていたわけじゃないらしい。
    • 欧米の複式簿記は福沢諭吉が翻訳して輸入。英語の情報源なんざたまーにしか参照しない現代日本人としては頭上がりませんわ。
  • 会計士目線からすると、仮想通貨は「改竄が事実上不可能な帳簿」が付帯した通貨とのこと。
  • 話脱線するけど、他人をすぐに「情弱」だのなんだの見下す連中の気がしれん。これだけ社会が複雑になってるのだから誰にだって「情弱」の面はあるだろうし、誰にだって衆愚になる危険性はあるのに。
    • ソクラテスの頃から何も進歩してねえ。