『貧乏人の経済学』 読んだ

貧困層の経済行動を分析した本だが、心当たりがありすぎて笑えない。おれは自分で思っている以上に貧乏人なのかもしれない。

みすず書房のリンク : https://www.msz.co.jp/topics/archives/07651.html


雑なまとめ

貧乏人といっても、おれらと大差ない。健康はおろそかにしがちだし、面倒なことは先送りするし、今ある現金を貯蓄や投資に回すのではなく一時の快楽のために消費することも多い。

また、貧乏人にはほとんどの場合インフラや保険などのセーフティネットがなく、そのせいで重大な意思決定を頻繁に行う必要があり、高ストレス下に晒されヤケクソな行動をおこしがちとなる。

他にもいろいろ要因はあるけど、それらがさらなる貧困を招き、悲惨な状況から抜け出すのをどんどん困難にしていく。

とはいえ個人による下からの改善や国家による上からの改善など、できる部分はたくさんあるので、貧困に対してそう悲観的になることもないかもよ(貧困の完全な撲滅には数百年~数千年かかるかもだけど)、みたいな感じで本書は締めくくられる。


雑な感想

個人の意志をできるだけ介在させないシステムを生活に取り入れることが、おれ個人の人生に役立つかもなと思った。というわけで行動経済学に興味が湧いてきた。