勝手にレビュー13 : B'zの5thミニアルバム『FRIENDS II』

台風が去り、選挙が終わり、日本が落ち着き始めた頃合いですかね。ここ最近は友人とも会わず、かといってドライブにも行かずプライベートは部屋に引きこもってばかりなので、いよいよといった感じです。

で、4thミニアルバム『FRIENDS』の続編です。と言っても、前回のようにアルバム全体で一つのストーリーが成り立っているのではなく、今作ではストーリーが1曲ごとに独立しています。
また、今作は過去のどの作品よりも毛色が異なり、Wikiによるとボサノヴァ、フュージョン、レゲェなどを導入していると(とうとう露骨に文章をパクってきたな)。

B’z『FRIENDS II』1996年11月25日


1. Friends II 2 / 5 点

前回の冒頭インスト『Friends』のアコギバージョン。


2. SNOW 5 / 5 点

しっとりバラード。稲葉がファルセットで歌う曲。良くも悪くも鶏声になったからこそ作れた。
メロディは鬱。歌詞も鬱。とにかく孤独、その一言に尽きる。
無理やり『FRIENDS』の続編にこじつけるとするならば、今作の中ではこの曲が一番ぴったりかもしれない。

あのときどうしてうそをつかなかったのだろう 偽りばかりで暮らしてたはずなのに


3. 傷心 5 / 5 点

今作で最も疾走感のある曲がこれ。
稲葉お得意のダメ男節満載の鬱曲。元恋人か何かは知らんが、とにかく女性に言い寄られるも、非モテをこじらせ過ぎてとうとう女性恐怖症一歩手前にまで追い詰められたようだ。ていうか、もはや対人恐怖症にまでなってないか?
他人と関わるのがトラウマになり、あらゆるチャンスをつかみ損ねてばかりの社会不適合者には必聴の一品。

退屈な毎日 それもまたよしとしよう だからだから 面倒臭い事情に巻き込まないでくれ


4. BABY MOON 2 / 5 点

冬のバーでかかってそうな曲。
歌詞は正直パッとしないが、松本のメロディのおかげでなんとか成立している。

青少年なこの気持ち弄べよ


5. sasanqua 〜 冬の陽 4 / 5 点

インスト。曲名にぴったりの名作。
だけどやっぱ、音楽知識ないから語れる文章もねえな。


6. ある密かな恋 4 / 5 点

今作で一番ポップな曲。だが、歌詞はやはり切ない。
彼女持ちの男が芸能人の「君」に恋してしまったという内容。もちろん、その想いは叶うはずもなく、相手に伝わるはずもなし。
芸能人、次元が違うので会えることなどない女、ふむ・・・閃いた。
「君」を「二次嫁」に読み替えると爆笑できる。

君が僕を誘惑するのは無意識じゃない わかっていてやってるにきまってる


7. きみをつれて 5 / 5 点

バラード。残り少ない時間を精一杯、恋人と過ごそうともがく。
クライマックスのギターソロからピアノによるエンディングの流れは圧巻。想い人との死別をイメージさせる音がなだれ込んでくる(この文章もパクリである。しかも劣化してる)。
ただ、「禁断の果実」がどうのこうのと歌っているので、これは不倫曲なのかもしれない(個人的には純愛であってほしい)。

明日はどうなるかわからない世界 それはわかってる でもおもいきって 僕たちの未来を話してみよう


総評 : 5 / 5 点

前回にも増して鬱さ爆発。
次回は、また違う方向性の鬱を味あわせてくれる稲葉ソロ第一弾です。