『風雲児たち』読んだ
1868年に明治政府が成立した因果を、1600年の関ケ原の戦いから描いた漫画。なお、連載途中で作者が死亡したことにより、1863年の英国公使館焼き討ち事件直前までとなっちゃった。
それでもワイド版20巻 + 幕末編34巻。長かった。
読んだ理由
- 日本人のくせに日本史全然知らん。高校生の頃に世界史を選択したため。日本史の授業は寝てた。
- 東アジアのド田舎でしかなかった日本が、他の非欧米諸国と比べて早い時期に欧米に比肩するまでとなった理由を今さら知りたくなった。
- 一昔前の日本への留学生は、その後の冷戦時代の高度成長期も含めてこれらを学びに来てたそうな。
- 政治経済の本かなにかで見た。とくに途上国の若手エリートが政策研究大学院大学に来てたらしい。だいぶあやふや。
- 今では来日といえばすっかりオタク文化目当てだろうけど。
雑な感想
- 江戸幕府による上からの統制、それに抗う蘭学者や各大名・藩に朝廷、さらには産業革命でバカ強くなった欧米からの自由貿易圧力(あわよくば植民地化)。
- この状況でよくもまあ空中分解せずに済みよったのお。
- 学生にこれを読ませたら日本史の成績跳ね上がるんじゃないだろうか。1600年~1843年の時期限定で。
- アホな注文だけど1945年の太平洋戦争終結まで描いてほしかった。
- 軍部が暴走したのだのやっぱし天皇が悪かっただの、なにが本当なのかまったくわからんので。
- おれ自身は大阪出身ではあるが、父親が鹿児島出身、母方の祖父が山口出身なので、とくに幕末編のキャラに勝手に親近感湧いた。
- あまりにもしょぼいナショナリズム。
- 一番好きなキャラは村田蔵六(大村益次郎)。あの顔面ドアップで毎回笑う。
- 次に吉田松陰。ふざけた顔で描写してるくせに狂気的。